黒斑病【Septoria chrysanthemella】、褐斑病【Septoria obesa】
病状:
露地栽培にて被害が多い病害とされます。
黒斑病:
はじめは下葉に不規則な褐色の小斑点を生じます。下葉が黒褐色に枯れこみ、病斑には必ず微小黒点が確認できます。
褐斑病:
はじめは下葉に不規則な褐色の小斑点を生じ、のちに楕円形や円形などの黄褐色もしくは黒褐色の斑点となります。品種や時期によって形状は変化します。
発生時期:
黒斑病:施設→3~7月、9~11月、露地→4~7月、8~10月
低温、多湿条件下に発生しやすです。
発病適温は18~20℃
褐斑病:夏から秋にかけて高温、多湿条件下で発生しやすです。
発病適温は20~28℃
防除方法:
黒斑病と褐斑病の区別はつけにくいが、防除方法は同様です。
親株で発生する場合があります。
発病株は除去します。
雨が降る前に予防的な農薬散布を行います。
密植を避けます。
圃場の排水不良改善をします。
窒素過多の場合にも発生しやすいため適切な肥培管理を心掛けましょう。
薬剤:
ダコニール1000、トップジンM水和剤、ストロビーフロアブル、ベンレート水和剤